11回目の学習会は、中井町立中村小学校の木村元彦校長先生から次のようなお話がありました。

 ・この夏は、リオ・オリンピックがあり、選手から様々な生き方や考え方を学べた、このようなことを
  素材に資料化できないかと考えている。
 ・「道徳の教科化」に対する見方は、アンケートでは世論は賛成が多いが、教員からの反対が多い。
  道徳科は学校活動の中核をなす柱であるので、意欲的に取り組んでいきたいものである。
 ・「考え・議論する道徳」を目指して、この改訂では、『多様で効果的な指導法を改めて提唱』『評価
  の充実を明記』『検定教科書の導入』が大きなポイントになる。
 ・この改訂を機に、『考え・議論する道徳』を目指し、改めて一人ひとりが道徳科について考えていく
  べき時になった。


 ・道徳の授業を充実させるには、まずクラスに一人一人に対する支
  持的風土があることが大切。
  そのために ・・・
    「あたたかいききかた」「やさしい話し方」を目標に、小学校1年
   生から力をつけていくべき。きいてー考えてー話す のサイクル。
 ・また、「道徳の見える化」として、道徳コーナーや様々な1次的な環
  境づくりも必要。

 ・豊かな道徳性を育むために、目の前の子どもの実態を考えて道徳
  教育を進めていくべき。
 ・毎時間の道徳の時間を「生きて働く道徳」にするためにどうしたら
  よいのかを教師一人一人が考える時期になった。  




  また、講演後の意見交流では、特別の教科になり、道徳の実効性 をつけるためには、という
  ことも考えました。

  そこでは、これからの授業の中では、心情理解重視になるのではなく、子どもたち一人一人が、
 課題を自分事としてとらえることが、大切なのではないか。
  認知的側面を耕して、それぞれが自分の考えや思いを総動員して、納得解を導いていくことが
 大切なのではないか。
  それがアクティブラーニングとなり、パフォーマンス評価にもつながるのではないか、という話が
 出ました。 
 
   
活動報告に戻る

活動報告に戻る

日本道徳教育学会 神奈川支部
第11回 神奈川支部学習会
2016.9.3
於 國學院大學 たまプラーザキャンパス1号館 

 「これからの道徳を考える ~総合単元的な道徳の授業づくり~」
                 
 講師 木村 元彦 先生 <中井町立中村小学校長>