神奈川支部の第5回学習会は、川崎市立上丸子小学校の岩間校長先生から、「小学校の道徳教育と私の道徳観」というテーマでお話をいただきました。
まずは、小学校の道徳学習指導要領について、昭和33年から今までの変遷について詳しく説明していただきました。内容項目が少しずつ変わっていることや文末の変化から文部(科学)省の意図と、社会のニーズの変化が読み取れることを教えていただきました。
また、「学校道徳」とは、学習指導要領の内容であり、社会一般で言われている「道徳」とは、社会道徳のことであろうという考えをもとに、子どもの心の問題全てを、学校で学ぶ「道徳」結びつけてしまう傾向についても疑問視されていました。
マナーとモラルとルールの違いや、近年、大人のマナーについての考え方も変わってきて、さらに社会的にも今までとマナーが変わってきたのではないか、時代に合わせて少しずつ考え方も柔軟にする必要があることなどをお話いただきました。
また、岩間先生が思い出に残っている授業として「しあわせの王子」「手品師」「走れメロス」などを挙げていただき、その意味や思い入れなどもお話いただきました。
日本道徳教育学会 神奈川支部
第5回 神奈川支部学習会
2015.2.28
於 國學院大學 たまプラーザキャンパス1号館
「小学校の道徳教育と私の道徳観」
講師 岩間 章
先生
<川崎市立上丸子小学校長>